「いい人」でいたいのは自己中心的?
世の中の多くの人は、「誰からも好かれるいい人」でいたいのではないでしょうか。
しかし周囲の人の目を気にして、常にいい人でいようとするのは、実はよくないことかもしれません。
他人によく思われようとして、他人に気を使い、他人に合わせようとする・・・。
これは他人のためを思っているのではなく、自分の体裁をよく見せようとしているだけ。
ある意味では「自己中心的」といえます。
常にいい人だと思われたいという人は、「承認欲求」にとらわれていて、他人から評価を気にしすぎる傾向があります。
それに、相手がどう思うかは、自分ではコントロールできません。
つまり、「相手の課題」に踏み込んでしまっているのです。
また、ありのままの自分を認められず、ごまかし続けているとも言い換えられます。
ありのままの自分を認めて、相手の課題に踏み込まないためにはどうすればいいのでしょぅか、それはズバリ「いい人であることをやめる」ということです。
「いい人でいることをやめる」ということは、別に「悪い人になって嫌われよう」という意味ではありません。
そうではなく、自分を取りつくろって無理にいい人でいようとするのをやめようということです。
世の中には、あなたのことを好ましく思わない人もいるかもしれません。
そんな人に対しては「好かれなくてもいい」と割り切る勇気を持ってもいいのです。
この世界にはたくさんの人がいて、それぞれのライフスタイルをもって生活しています。
自信のなさから他人を攻撃しようとしたり、自分の満足のためだけに他人をいじめるような人もいます。
自分だけが得をするために、他人をおとしいれようとする人もいます。
どれだけあなたがプラスの働きかけをしようとしても、それをはねのけて、あなたを嫌うような人が必ずいるものなのです。
そのような人たちにまで、好かれようとする必要はありません。
ときにはこのような相手から距離を置いて「いっそ嫌われてもいい」と思う勇気が必要なのです。
人から嫌われてもいいと思うことで、これまで「いい人でいるために・・・」と、自分に課していた無理や束縛から解放されて、心から自由になれます。
また、「嫌われてしまうこともある」というありのままを受け入れ、受容することができるようにもなります。
さらに、他人のために「いい人」を演じる必要がなくなり、自分の課題に踏み込まれずに済みます。
他人から見た「いい人」というのは、よくよく考えると、他人にとって「都合のいい人」にすぎません。
そんなものを捨て去れば、人間関係はぐっと楽になるでしょう。
